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前職では、化粧シートの開発や食品微生物に関する調査・研究を行っていました。その職場の先輩が特許に詳しく、話を聞くうちに、弁理士という仕事に興味を持ち始めたんです。ちょうどその頃、結婚を機に名古屋で暮らすことになりまして、持ち前の適応能力と典型的B型のマイペースな気質を武器に、心機一転、新しい仕事にチャレンジしようと、暁合同特許事務所に入所しました。

現在は、材料、特に無機材料関連の案件を中心に、機械・電気分野との複合的な案件も幅広く手掛けています。材料分野と機械・電気分野では、明細書のスタイルや注意すべき点が全く異なります。たとえば同じ湯のみを説明するとしましょうか。材料分野は、極端に言うと“この湯のみは粘土でできています”でもOKなんです(もちろん“A粘土とB粘土の配合比率を変えた実験データにより、この比率がもっとも強度が高い”と証明したりもするのですが)。対して機械・電気分野は、円筒形で内部が空洞になっていて…と、形状を言葉で表す必要があります。ですから日々の業務では、両方の注意点を踏まえ、的確なアドバイスや明細書の作成が行えるよう気を配っていますね。そのせいかどうかわかりませんが、仕事以外の時も、目にしたものの明細書的な表現を考えてしまう私。たとえば飲みに行った居酒屋でピッチャーを見かければ“グラスに泡が入らないよう、注ぎ口の周囲が内側に窪んでいて…”と心の中でつぶやきだす始末です。弁理士仲間との飲み会なら“これ、どうやって書けばわかりやすいかな”とか“これ特許取ってるよね”と話も弾むのですが、分野の違う仕事をしている夫や友人には???でしょうから、黙っていることにしているのですが(笑)。

明細書の作成にあたっての打合せなどで、多くの発明者や開発者のお話をお聞きできるのは、私の仕事の活力源。技術の発展はこうした方々の日々の努力の積み重ねなんだと痛感しますし、その努力に報いるような完璧な明細書を作らせていただこうと背筋も伸びる思いがします。これからもクライアントに最大限の利益をもたらす仕事ができるよう精一杯頑張りたいと思います。